成分辞典
ナイアシンアミド
概要
ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)はビタミンB3の一種で、水溶性かつ熱と光に安定した成分です。処方の自由度が高く、化粧水から美容液・クリームまで幅広い剤形に配合されます。日本では医薬部外品の有効成分として、シワ改善と美白の2つの効能で承認を受けた数少ない成分。
主な表示名
- INCI: Niacinamide
- 別表記: ニコチン酸アミド、ビタミンB3
エビデンス評価
主張 | 根拠 | グレード |
|---|---|---|
細かいシワ・色ムラ・はりの指標が改善(5%・12週) | Bissett 2005 | A〜B |
メラノソームの受け渡しを抑制し色素沈着を抑える | Hakozaki 2002 | B |
皮脂分泌の低下(2%・4週) | Draelos 2006 | B |
角層セラミド合成の促進 | Tanno 2000 | C |
化粧品として言える範囲
医薬部外品(薬用化粧品)では「シワを改善する」および「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」。化粧品の枠で販売される製品はこれらの表示を行いません。同じ成分でも製品区分で表示できる範囲が変わります。
使用の目安
濃度は2〜5%が現実的な範囲。10%超の高濃度で実感が比例して伸びるという確認は取れておらず、赤み・ヒリつきの報告が増えます。朝晩どちらでも使用可。
併用
- レチノール: 相性良好。刺激の緩和目的で同一処方に組まれる例あり
- ビタミンC: 通常の使用条件で問題が起きるという臨床報告は確認されていない
関連記事
- ナイアシンアミドとは|認められている働きと濃度・併用の目安(
niacinamide-ingredient-guide)
出典
- Bissett DL, et al. Dermatol Surg. 2005;31(7 Pt 2):860-865.
- Hakozaki T, et al. Br J Dermatol. 2002;147(1):20-31.
- Draelos ZD, et al. J Cosmet Laser Ther. 2006;8(2):96-101.
- Tanno O, et al. Br J Dermatol. 2000;143(3):524-531.