成分辞典
エイジングケアでよく見かける成分を、研究の裏付けとあわせて解説します。
- セラミド角層の細胞間脂質の主成分。外用による角層水分量の増加と経表皮水分蒸散量の低下を示す臨床報告が複数あり(エビデンスB)。加齢・季節でヒト皮膚のセラミドが減少する報告もある(Rogers 1996)。
- ナイアシンアミドビタミンB3の一種。日本では医薬部外品の有効成分としてシワ改善(2018年承認)と美白の両方で承認済み。5%外用12週でシワ・色ムラ・はりの指標改善の報告(Bissett 2005、エビデンスA〜B)、2%で皮脂分泌低下の報告(Draelos 2006、エビデンスB)。
- ビタミンC誘導体不安定なアスコルビン酸の構造を変え安定化させた成分群。水溶性・油溶性・両親媒性で性格が異なる。医薬部外品の美白有効成分として承認された種類があり「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」範囲まで表示可能(エビデンスB)。5%アスコルビン酸6か月外用で光老化肌の指標改善の報告あり(Humbert 2003、エビデンスA〜B)。
- ペプチド(化粧品配合)アミノ酸が連なった成分の総称で、シグナル型・神経系抑制型・キャリア型に大別。パルミトイルペンタペプチド-4の12週試験でシワの見た目改善(Robinson 2005、B〜C)、アセチルヘキサペプチド-8の30日試験でシワ深さ低下(Blanes-Mira 2002、C寄りB)。メーカー関与試験が中心で独立追試が薄い。刺激が少なくレチノール不使用者の代替軸。
- レチノールビタミンA誘導体。0.4%を24週外用した無作為化比較試験で自然老化による細かいシワの指標が改善(Kafi 2007、エビデンスA)。日本では純粋レチノールが医薬部外品のシワ改善有効成分として承認済み(2017年)。使い始めの赤み・皮むけ(A反応)に配慮した漸増運用が前提。
- 酸化亜鉛【A】UVA/UVB広域防御: FDA 2019年規則案で酸化チタンと並びGRASE(安全かつ有効)区分。 【A】日焼け止め毎日使用による光老化抑制: Hughes 2013 (Ann Intern Med, RCT n=903)。※日焼け止め全般の効果であり酸化亜鉛単独ではない。 【B】ナノ粒子の皮膚浸透はごくわずか: TGA 2017文献レビュー。 効能表現は「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」まで(化粧品効能範囲)。既存シミの改善効果はない。